そして、5年目に最後の挑戦として
「飲食店のサブスク」の提案をします。
飲食店は仕入れの費用が必ず先にかかり、
食材は長期間保管できないものが多く、
売上につながらなければ赤字になります。
飲食店の売上は天候に左右され、
せっかく計画して仕込みをしても、
突然の天候不良や
今年の夏のような異常な気温により利用が増減し
売上につながらないことも多々あります。
大半の飲食店がキャンセル料をとらないシステムで、
予約を失えばマイナスになり
常に当日の利用に頼らざるをえません。
生きている限り欠かすことができない
大切な「食」を担うのに
長年の「安くてうまい」を良しとする価値観のため
正当な値上げでさえも
平身低頭でお願いするという
謎の低姿勢サービスを強要されてさえいます。
食材のクオリティーを下げたり
仕入れ先を買い叩いてコストを下げたり
最低時給で人件費を抑えたり
タダ働きをしたり
そんな努力でやっと
飲食店が事業として成り立っていることが当たり前、
という社会を変えたいのです。
存続してほしい店があり、
行けるかわからないけれど、先に払っておく。
行けたらその分で飲食できるし、
行けなかったらそれは存続してほしい店の支援になる。
それを少額でもいいので
一時ではなく継続的にしてくれることで、
飲食店の安定した経営の一助になります。
共感できるお店だと思っている
いつか行きたいと思っている
年に1回くらいしか行けないけれど楽しみにしている
そんな風に思っていたお店が
知らぬ間に静かに閉店してしまった経験はありませんか?
そんなことを、
「サブスク支援」は防げるかもしれません。
日本人は苦しいときに「苦しい」といいません。
いつもにこにこ仕事をしていたけれど
実は資金繰りが大変で毎日眠れていないオーナーも
たくさんいることでしょう。
大好きな店のそんなオーナーさんが
「サブスク支援」でよく眠れるかもしれません。
メッセージがある小さな店は街を少し面白くし、
そして面白がる人を集めて、
そこから何かを生み出して
関係しない人もその何かの恩恵を受けているものです。
小さな店が全然存続できなくて、
立ち並ぶのは大きな資本のチェーン店ばかり。
安くて助かる!と思って食べていることと、
自分の給料がなかなか上がらないことは
リンクしています。
だからといって、そうならないようにと
「お金をもったもん勝ち」の勝ちになるためだけに
時間と健康を摩耗すること、
自分の子どもにもしてほしいですか?
強気なことをいってしまいましたが。
どんどん街を面白くしている
小さな店や個人事業が
窮地に立たされていることに
憤りを感じています。
私は子どもをいろんな面白い人が活躍している街で
育てたいです。
大人になったらこんな面白い生き方もできる!
こんなふうに好きなことをできる大人もいる!
と子どもが感じる街で。
忙しい毎日ですが
どんな街で子どもを育てたいか、
どんなふうに仕事を選んで欲しいか、
なんてことを考える時間もいいですよ。
子どものいない方は、
どんなふうに生きている人が住む街がステキかな、
と想像するのもいいかもしれません。